単語調査

家にあるラテン語学習書の巻末グロッサリーに、どんな言葉が載っているのかを調べてみた。まずは語彙の少なそうな次の3冊を調べてみた。

1. 田中秀央(1954)『初等ラテン語文典』研究社。
2. 岩崎務(2004)『CDエクスプレス ラテン語』白水社。
3. G.D.A. Sharpley (1997) “Teach Yourself, Beginner’s Latin,” Teach Yourself Books.

調べてみると、3つの学習書ですべて扱われている単語というのは、とても少なかった。ずいぶんムラがあるものだ。必ず基本的な語というのはあるだろうけれど、それを見つけるには、もっとたくさんの種類の学習書を比較してみる必要がありそうだ。

語彙がどれだけ基本的かということは、どれだけ頻度が高いかということとは必ずしも一致しない。最初に身につけるべき単語はもちろん頻度が高いものが基本的である可能性はあるけれど、それよりも、自分に密着した状況でどれだけ多様に使える語彙かが基本度の基準になる。それを考えたとき、ラテン語のような学習書は日常表現をほとんど扱わないので、分かりにくいといえば分かりにくい。

ただし、初級の学習書を比較することによって、ある程度は輪郭が見えてくるのではないかと思う。どの教材でも、これだけは知っておくべきだと著者が考えた単語は扱われるだろう。そのような、著者の思いが教材には反映される。それは大体どの教材でも一致しているはずだ。

問題は、読解中心の教材になっているため、著者が基本的だと思わない語も大量に掲載されているということだ。だから、複数の教材で扱われている語彙をつき合わせてみるというのは、基本的でなさそうな単語を見極めるのに役に立つと思う。

教材の著者が考える基本的な語というのは、頻度の高い語と一致することが多いかもしれない。しかし、必ずしもそうであるとはいえない面もある。なぜなら、頻度は高いけれど抽象度が高くて使いこなしにくい語というのは、避けられる可能性があるからだ。

また、英米の著者は、どうやら英語に入ったラテン語を積極的に取り入れようとする傾向があるようだ。これは当然のことで、そうすれば英米人はラテン語の学習がしやすくなるからだ。実は、これこそが私がラテン語に関心を持つ理由だ。つまり、ラテン語を通して英語学習を容易にしようと考えているから、英語に入ったラテン語は大歓迎なのだ。

ラテン語の学習を本格的に始めるわけではないのだけれど、このように、これから主だったラテン語学習書を集めては、グロッサリーを調べてみたい。
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by ijustat | 2005-07-03 14:47 | Latin


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