스토리랜드

知り合いの이정일氏が、강남で허벌라이프(ハーバライフ)の店を始めた。その店の目と鼻の先に、この스토리랜드という名の古本屋がある。とてもきれいで、しかも安いというので、案内してもらった。

c0019613_24020.jpg2010年2月9日、火曜日。店の中に入ると、広々とした店内に、きれいな色とりどりの本やビデオ、DVDなどが並んでいた。壁面の本棚は床から天井まであり、床の上の本棚はせいぜい1メートルぐらいの高さで、広々としていた。あまりにもきれいなので驚いた。

主人は本棚の整理をしていた。이정일氏が私を紹介した。この人は古本屋を巡ってブログに書いているんですよと紹介するので、ちょっと気恥ずかしい感じがした。私を立ててくれたことはうれしいけれど、古本屋の主人はそんなことを聞いても、面白くもうれしくもないはずだ。実際、古本屋の主人は이정일氏の紹介を聞いて、戸惑っている気配が見受けられた。

店の中は、洋書が多く、どれも新しい本ばかりだ。奥の方の隅に、90年代ごろ出た本が集められていた。それにしても、これは古本屋というよりは、新刊書店だ。一体どうやってこれらの本を集めたのだろうか。

主人に聞いてみた。すると、たいていは自分が読んだ本だということだった。私が、そういう愛着のある本を売るのはもったいなくないですかと言うと、笑って答えなかった。

棚の中には、韓国語学者の이응백(李應百)氏が妻の書いたものを編集した本があった。扉の次のページには、奥さんと一緒に撮った旅行写真が載っていた。幸せそうな2人の姿だった。固い学者の雰囲気は、そこにはなかった。

その近くにあった本には、著者が이응백氏に献呈する言葉が書かれていた。値札を見ると、たったの2,000원。私はその本を主人の所へ持っていき、こういう本は別にして売ったほうがいいんじゃないですかというと、そういう本はたくさんありますよという。まあ、たしかにそうなのだろうけれど、あまりの無関心さに驚いてしまった。

『님의 沈默』(韓龍雲 著)と書かれた背表紙が目に留まった。引っ張り出してみると、初版本の影印本だ。その奥付には「大正十五年五月二十日 発行」と書かれている。「大正十五年」は、1926年だ。ところが、この本自体の奥付がない。ただ、巻末に「萬海思想硏究所 所長 全寶三」という人の書いたあとがきがあって、そこに「1993. 3.」という日付がある。しかし、1993年に刷られたにしては、紙の状態が良すぎる。中身の書誌情報はしっかりしているけれど、この本の書誌情報は不明。売り物なのか非売品なのかも不明。奇妙な本だ。

ただ、この影印本を発行することにした理由については、次のように明かしている。

한국 시집 출판에 있어서 <님의 침묵>만큼 다종출판이 이루어진 시집은 많지 않을 것이다. 1926년에 회동서관에서 초간본을 간행한 이래 70여종을 헤아리는 <님의 침묵>이 간행되었다. 이는 시정신의 확산이라는 면에서 환영할만한 일이지만, 몇몇 시집은 편집자의 의식 부족으로 무책임한 시어의 변조 등이 이루어져 비판의 대상이 되기도 하였다.

<님의 침묵>의 초간본의 특질은 그 형식적인 면에서 시어 선택에서 오는 리듬감과 조어미, 자연스러운 방언의 구사 등을 찾을 수 있다. 이러한 시적 특성은 의미전달의 요소만큼이나 중요하여 이를 도외시하고는 정확한 접근을 저해할 수밖에 없다. 그간 많은 시집이 간행되었음에도 다시 초간본을 영인 출간하는 첫번째 이유는 바로 여기에 있다.

또한 초간본이 간행된 지 70년이 가까운 까닭에 일반인은 초간보을 구해보기가 어렵게 되었다. 그 시대 정신을 그 시대의 언어로 표출하고 있는 <님의 침묵>을 새롭게 접하는 것은 만해의 육성에 더욱 가까이 접근하여 또다른 감동을 가져올 수도 있을 것이다. 아울러 남한산성에 만해기념관을 다시 열면서 이를 기념하려는 뜻도 담겨 있다.
つまり、現在『님의 침묵』は数多くの出版社で出されるほど人気を得ているけれど、いくつかの出版社では勝手に作品中の単語が改ざんされており、また、初版本で見なければ伝わってこないものがあるうえ、すでに初版本の入手が困難になっている現状を考え、初版本の影印に踏み切ったと明かしている。そして、どうやらこの影印本は、남한산성にある만해기념관で発行したらしい。

この本を買うことに決め、値札を見ると、「3,500원」とある。安い。主人のところへ持っていくと、「これはオリジナルではなく、昔の本を写真に撮ったものですよ」と言った。まあ、それは教えてくれなくても分かる。あとで思ったのだけれど、この本の来歴について、主人はよく知っていたかもしれない。でも、詳しい説明はしなかった。

支払いを済ませて店を出るとき、名刺をもらった。主人の名は김철홍氏。名前の下に、Ph.D in Linguistics と書いてある。どんな研究をした人なのだろうかと思って、帰宅後グーグルで“Chul Hong Kim”と入力してみたら、2,750件も出てきたので、探すのはあきらめた。

이정일氏の話では、스토리랜드の主人は、オーストラリアでビジネスをしていたけれど、うまく行かなくて韓国へ戻ってきたということだった。そして古本屋を始めたのだけれど、覇気がなくて、会うたびに気の毒に感じられると言っていた。それに、客が全然いない。こんな状態で商売が続けられるのだろうかと心配になるほどだけれど、名刺の左下を見ると、“Since 2004”と書いてある。少なくとも5年以上は続いているらしい。ということは、まだまだ大丈夫かもしれない。

스토리랜드の住所は、서울시 강남구 대치4동 922-8 세연빌딩 B1。한티駅の付近で、롯데백화점の裏の方にある。電話番号は、02-339-7279。携帯は、010-3015-3374。建物の地下にあるけれど、「책」とか「DVD」とか書かれた青い看板が出ているので、すぐに見つかるだろう。

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2010年2月17日、水曜日。近所に用があって、約束時間よりも少し早く着いたので、本でも眺めようかと思い、09時40分ごろ立ち寄ってみた。しかし、正面玄関の方は閉まっている。裏口の方を見てみると、主人がしゃがんでシャッターの錠をいじっていた。

今いらっしゃったんですか、と聞くと、本を取りに行くんです(책을 가지러 가요)という。ちょっと残念。

先日もらった名刺を見たら言語学博士だと書いてあったので、何を研究されたのかと思い、インターネットで調べてみたけれど、同じ名前が無数に出てきてどれだか分からなかったことを話し、何を専攻されたんですか、と尋ねると、ロシア語だという。

もしかしたら、ロシア語かなと思っていたけれど、やっぱりそうだった。でも、主人は、博士は取ったけれど、でも失敗した(그런데 실패했어요)と言った。いったい何に失敗したのだろうか。謎は深まるばかりだ。
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by ijustat | 2010-02-09 23:11 | Bookshops


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