<알귀쉬운 아랍어 기초 문법>

アラビア語に手を付けてみて、それが思った以上に学習困難な言語だということを知った。その理由は複合的だ。

第一に、文字の体系が身近でない。文字の「形」ではない。「体系」だ。子音字だけで構成されていること、語頭形・語中形・語末形があることばかりか、語中にあっても、後ろに続く文字と続かない文字がある。だから、文字と音との結びつきに慣れるのに苦労する。また、同じ音素なのに先行する文字によって形が変わってしまうため、文法の規則性がなかなか見えないのも学習者泣かせだ。

第二に、発音が難しい。外国語なのだから、難しい発音があるのは当たり前なのだが、喉音が多いのが、滑らかな発音練習を困難にする。この発音の困難さが、文字の印象の薄さをさらにひどくしている。文字と発音は、語彙と文法の土台になるものだから、この困難さはアラビア語学習において致命的だ。

第三に、形態論が特殊だ。これだって、慣れの問題なのだけれど、人称変化で何度もノックアウトされながら、先週やっと規則動詞の過去形(完了形)と現在形(未完了形)を覚えるのに成功した。なんと1ヶ月もかかった。その理由は、上の2つの理由もあるけれど、さらに、過去形を先に覚え、次に現在形という、学習の順序としては信じがたい順番で提示されているのと、3つの人称に男女の区別があり、さらに単数・複数の他に双数というものまであって、それらを覚える順序も、3人称から覚えていくというのが、西洋語の文法学習に慣れた私たちとしては、衝撃的なことだ。

第四に、単語が覚えにくい。その理由は、文字と発音の困難さがある上に、音節の母音構造が似ていて、記憶の中で子音がどんどん入れ替わってしまうのだ。これは恐ろしい現象だ! このようにアラビア語の単語がなかなか覚えられないという現象を前にして私が考えたのは、自分は今まで母音を軸にして単語を覚えていたのではないかということだ。アラビア語は、子音が軸になっている上に、母音は /a/, /i/, /u/ の3種類しかない。取り付く島もない。

アラビア語を習得した人の話によると、そのような困難が何十種類も控えていて、その学習は大変な道のりだという。それをすんなりと学習できる人は、よほどの秀才か、よほど恵まれた環境で身に付けた人に違いない。

その上で、私の受けたアラビア語入門教育と、私が手にした教材は、さらに学習を困難なものにした。

まず、入門教育は悲惨だった。なだれのような新出事項に押されて、結局ほとんど身に付かないまま終わった。何かの本にそのようなことが書いてあったけれど、まったくその通りだった。もっとも、文字だけは何とか身に付いたからよかったけれど、それだけでは、子音字だけで書かれる通常のアラビア語テキストを音読すらできない。(교보문고に『한국어-아랍어 사전』があったけれど、開いてみたら、アラビア語には母音記号が付いていなかった!)

説明も、よくないことが多かった。子音の説明も、調音点を指摘してくれなかったので、CDで何度も聞いて確かめるまで、喉音の正確な調音点などについてはずっと不明だった。(母音は3つしかないので簡単だ。)また、文法の説明も、あまり詳しく教えてくれなかった。詳しく説明すると受講生が嫌がると思っていたようだ。

さらに、私が手に入れた教材は、会話中心で、やはり文法の説明が不足していた。それがどんな問題を起こすかというと、テキストに出てきた語形の単語は、その文脈での使い方しか分からず、人称を入れ替えたとき、どう使ったらいいか分からなくなってしまうのだ。覚えるだけで応用不可という例文を記憶しておくのは、非常に困難だ。

言葉の構造には、横の関係(syntagmatic relation)と縦の関係(paradigmatic relation)がある。横の関係とは、文の流れの中での前後の関係、縦の関係とは、第一に、ある文中の語と入れ替え可能な他の語群との関係、第二に、文中の語が他の文脈でどのように使えるかという関係だ。この縦の関係を表すのが、いわゆる文法と呼ばれている形態論だ。

会話中心の教材は、横の関係には強いけれど、縦の関係がおろそかになりやすい。だから、例文は理解できても、それを構成する各語の構造が理解できないので、中途半端な理解になってしまい、記憶しにくいし、なんとか記憶はできても、意味をおろそかにした記憶になってしまいやすい。意味がおろそかだと、せっかく例文を覚えても、しばらくするとすっかり忘れてしまう。もちろん、その逆も問題だ。極端な例で言えば、変化形の訓練だけで例文すらない教材は、その変化させた語が文中にどう置かれるかが分からないので、変化形は覚えても覚えても忘れてしまう。そういう教材は、たいてい形態論の部では例文なしで行き、そのあとでいきなり原文を読ませる。たとえば、『고트어』(한국외국어대학교 출판부)や『고대 교회 슬라브어』(한국외국어대학교 출판부)などがこれにあたり、日本で出たもので言えば、『新約聖書のギリシア語文法』(教友社)がそれに近いだろう。いい本だけれど、一人で学習するのは至難の業だ。

私のアラビア語学習の問題は、後者でなく、前者だった。つまり、縦の関係で躓いていたのだ。

それで、文法を中心に教えてくれる教材がどうしても必要になり、교보문고に行ってみた。そこで見つけたのが、この『알기쉬운 아랍어 기초 문법 (김종도 아랍어 시리즈 III)』(김종도著、명지출판사、2000。ISBN:9788931107456)だ。分量も適当(230ページ)で、分厚くもなく、かといって少なすぎもしない。分量が多すぎると説明が煩雑になって学習者を混乱させることがあるし、少な過ぎるものは、概して説明をはしょるため、難解になったり、時には学習者を路頭に迷わせることすらある。しかし、この本は、しっかりと説明してくれているけれど簡潔で、煩雑にもなっていない。

また、すべての例文にローマ字で読みが添えられている。アラビア語は母音記号がついていても読みが難しい。だから、文法を理解するところで読みにかかずらわっていると、肝心の文法が分からなくなってしまう。それに対し、この本では、文法説明の例文には、最初から最後まで読みがついていて、さらに、練習問題の前に提示されている語句にも読みがついている。これは、学習を大変容易にさせてくれる。

しかし、練習問題にはローマ字が添えられていない。これは、かえって都合がいい。文字に集中できるので、文字と意味との連合が容易になる。実によく考えられている。

文字と発音の課を読んでみると、アクセントの説明があった。実は、私の持っていた本や会話集には、アクセントについての説明がなかったのだ。アクセントがあることすら言及されていない。アラビア語には確かにアクセントがあるのだけれど、その規則がはっきりせず、読むときに困っていた。しかし、この本では、「영어처럼 중요시되는 것은 아니다」と但し書きをした上で、アクセントの規則が5項目にまとめられている。これはとても親切に感じられた。

まだ第1課「명사와 관사」しか読んでいないけれど、細かい点をはしょらずに、丁寧に説明しているので、とても分かりやすい。たしかに、会話中心の教材でここまで細かく説明すると、紙数がオーバーしてしまうだろう。学習書を作る難しさだ。その点、『알귀쉬운 아랍어 기초 문법』は紙数の制約に悩まされることなく、懇切丁寧に説明してくれている。

各課内の構成は、文法説明をしたあと単語を提示し、その単語で訳読練習をするという、純粋に伝統的な文法訳読式の形式を取っている。形態論の単純な言語では、会話中心に学習しても困難は感じないけれど、形態論が複雑で、なおかつそれまでに学んだことのある外国語とまったく違う外国語を学ぶときには、このような文法教材も必要だということを実感した。

もちろん、これだけではつまらない。何しろ練習問題の例文は、「公正な王」「そのパンは良い」「古い城」「その男は有名だ」「その少年は背が高いか」「新しい師はどこか」といった感じだ。重要な語彙が用いられているけれど、何しろ面白みがない。会話中心の学習書と一緒に読んで行かないと、退屈かもしれない。

とはいえ、この学習書はとてもよくできている。今後この本を読み進めていく過程で、どのような問題にぶつかるかは分からないけれど、初めの書き出しは、なかなかいい。
[PR]
by ijustat | 2009-11-14 23:55 | Language Learning


<< 現代ギリシア語 에스페란토문화원 >>