삼청수제비

김영삼(金泳三)大統領が청와대(靑瓦臺)からこの店に수제비を注文したことで、有名になったとか。私は数年前初めて来て、特に感動の味というわけではないけれど、その後何度か足を運んでいる。やっぱり美味しいのだ。

c0019613_18253394.jpg今日は、妻と一緒に가회동(嘉會洞)の한옥마을(韓国伝統家屋密集地)を散歩したあと、この店に来た。そして、この店の目玉である수제비(6,000원)を食べた。

수제비に似た日本の食べ物は、すいとんだ。小麦粉をこねて、手でちぎりながら沸き立った鍋に入れていく。ただ、私は韓国に来る前、すいとんが好きではなかった。外ですいとんを食べたことはないけれど、家で食べるすいとんは、小麦粉の塊が大きくて粉っぽく、口の中でもこもこして決して美味しい食べ物ではなかった。すいとんにするなら、もう少し頑張って生地を麺棒で伸ばし、細く切ってうどんにした方がずっと美味しいと思っていた。

c0019613_18305477.jpgしかし、수제비はたいてい、ひらひらに伸した小麦粉の生地をちぎる。写真で見るように、厨房でこうやって、布巾のように薄く伸した生地を、ちぎっては鍋の中に入れている。この店は客が多いので、3人ですごいスピードで生地を入れている。

このように、生地をひらひらに延ばしたものをちぎっているので、少しも粉っぽくなく、ひらひらとして柔らかい。これなら私も好きだ。

韓国に来たばかりのころ、ある韓国の人が私にご馳走してくれたとき、「すいとんを食べに行きませんか」と聞かれた。内心、嫌だなと思ったけれど、せっかく好意でご馳走してくれるのだから、文句を言わずに喜んで付いて行った。ところが、出されたものを食べてみると、日本で食べていたすいとんとは似ても似つかない、ずっと美味しいものだった。嫌だと言わなくて、本当によかった。

だから、韓国の人から日本語で「すいとん」だとか「おから」だとかをご馳走しますと言われたとき、日本語でイメージして断らない方がいい。思わぬ美味しい食べ物にありつく機会を失ってしまうかもしれないから。こういうことが起こるのは、辞書を編纂した人たちにも責任があるかもしれないけれど、たしかに材料や作り方の一部は同じなのだから、仕方がないことだ。

c0019613_18363775.jpg수제비を食べたあと、감자전(6,000원)を食べた。감자전というのは、じゃが芋のお焼きのようなものだ。「감자」は「じゃが芋」、「전」は「チジミ」だ。最近日本では、「チヂミ」と書いているようだけれど、このカタカナの書き方は、変だ。こういう書き方を野放しにしておくのは、好ましいこととは思えない。

この감자전は、じゃが芋の香りと、澱粉による弾力性のある歯ごたえが美味しい。

この店の他のメニューは、찹쌀수제비(7,000원)、파전(10,000원)、녹두전(10,000원)、쭈꾸미볶음(12,000원)、동동주(반되: 3,000원)。語釈をするなら、찹쌀は餅米、파は葱、녹두は学名が Phaseolus radiatus で該当する日本語はリョクトウ(緑豆)、쭈꾸미は学名が Octopus ocellatus で該当する日本語はイイダコ(飯蛸)、볶음は炒め物、동동주は米粒の浮いたどぶろく、반は半分、되は1升(=約1.8ℓ)。

ところで、この店の名前にある삼청についてだけれど、これはこの地域が삼청동(三清洞)であることから付けられた名前だ。삼청(三清)というのは、「산이 맑은 산청(山清), 물이 맑은 수청(水清), 사람의 마음이 맑은 인청(人清)」から名付けられているとのこと。삼청동は、경복궁(慶福宮)と창덕궁(昌德宮)に挟まれた북촌(北村)と呼ばれる区域の北部にあり、半分は山の中だ。북촌というのは、朝鮮時代のころ、支配階級の人々が住んでいた所だ。

삼청수제비の所在地は、서울시 종로구 삼청동 102。電話番号は 02-735-2965。通りのはす向かいに専用の駐車場もある。
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by ijustat | 2009-10-02 18:18 | Restaurants


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