『인도기행』

この本は、법정(法頂)の著で、2001年に샘터사から出ている。ISBNは『8946415533。先週の月曜日に、夜間の社会人クラスに通う学生からもらった。その前日、人に本をプレゼントしたら、次の日にまったく別のところから、この本をプレゼントされた。プレゼントの神秘だ。

で、せっかくもらったことだし、법정の本は今まで2冊読んでいて内容もよかったので、読んでみた。すると、とても面白く、文章もうまく、内容も深いものだった。

『인도기행』はインドの旅行記で、僧侶である著者が、インドとネパールを巡りながら、仏教の遺跡などを訪れ、人生や宗教、文化、歴史などについて考えるという内容だ。インドの旅行記は、詩人류시화の『지구별 여행자』と『하늘 호수로 떠난 여행』を読んで感銘を受けていたけれど、今回は仏教僧侶の手によるものなので、どんなことを書くのだろうかと、興味を持って読んだ。

법정の関心の中心は、インドにおける仏教で、現在の遺跡を見ながら、仏典や昔の文献に描写されている当地の様子と比較し、その歴史のはかなさを読者にしみじみと感じさせている。仏教遺跡の多くは、イスラム教徒によって破壊されているらしい。特に、最大の仏教大学がイスラム教徒によって完全に破壊され、現在は潅木の生い茂る廃墟となっていることに、著者は憤りを隠さない。

しかし、それでいながら決して宗教に凝り固まらないのが、著者の魅力だ。仏教を迫害したイスラム教徒の建てたタージマハールを訪れ、その歴史を振り返り、そしてその建物の美しさを十分に味わっている。彼の描写はとても美しく、読者までうっとりとしてしまう。

해 질 녘 사원 너머로 기우는 불덩이 같은 해와 저녁노을, 이윽고 어둠에 스러져 가는 사원의 실루엣은, 마치 웅장한 교향곡이 끝난 뒤의 침묵 같은 그런 여운을 주었다. 어둠이 내리니 돌에 새긴 군상들도 잠이 들겠다. 낮 동안 관광객드르이 호기심에 찬 시선에서 벗어나 자기네들끼리의 밤을 맞이하겠다는 생각이 들었다.(227ページ)
私は韓国人の書く旅行記が好きで、今まで数冊読んできた。それは、日本人には書けない視点がある。外から眺めるだけでなく、積極的にその中へ入り込んでいく点が、日本人と少し違う。何よりも、人間的な魅力を感じさせるものが多いような気がする。

법정の『인도기행』は、それらに比べると、若干日本人の書くものに似ているといえるかもしれない。各所で様々な経験をしながら、人と出会い、歴史を振り返り、それを体験する自分の心の中をじっくりと観察し、仏教的な内省を行う。

しかし、かれは決して相対主義に陥らない。どうしようもない迷信に基くよくない習慣は、適切に批判している。それは、自分の勝手な生活感覚で言っているのではなく、幅広い知識と宗教的な見解に基いている。ネパールの王室に伝わる、「クマリ」という少女の「女神」を見たあと、彼は言っている。

여덟 살짜리 여신 쿠마리를 보고 온 뒤, 그 어린 소녀의 애처로운 영상이 자꾸만 눈에 어른거려 내 가슴은 며칠을 두고 '짠하디 짠한' 생각으로 가득했다. 지구가 한 동네처럼 그 울타리가 허물어져 가고 있는 이 밝은 세상에, 아직도 이런 폐습이 왕국의 그늘 아래 자행되고 있다니, 참으로 안타깝고 애처로운 일이다. 죄 없는 어린 소녀들을 불행하게 만드는 이런 어리석은 미신이 사라질 때 진정한 민주화와 인간화가 이루어질 것이라는 생각을 했다.(198ページ)
この「女神」というのは、民間からごく幼い少女を選ぶというもので、民間から選ぶという点ではダライ・ラマに似ているけれど、その性質は非常に違う。「여신에게 초조(初潮)가 시작되면 즉각 다른 여신으로 교체된다」(196ページ)ということだ。そして、その女神だった少女の末路は哀れだ。

초경(初經)으로 여신의 자격이 박탈되면 벨리 강 건너로 보내져 버림받는 것이 어린 소녀의 운명이다. 이 나라에서는 아무도 거두어 주지 않기 때문에 북인도 지방을 떠돌다가 결국 창녀가 되고 말거나, 불행에 빠진다고 했다. 그녀의 경력이 쿠마리였다는 사실을 아는 사람은 아무도 그녀와 결혼하려고 하지 않는다. 쿠마리와 결혼하면 재수가 없고 불행해진다는 속설이 이 나라에 널리 알려져 있기 때문이라는 것.(197~198ページ)
それもこの国の文化といってしまえばそれまでだけれど、そのために不幸な人がいるならば、そこから解放されることを願うのは、当然のことだろう。

著者は、この旅行を通して深い洞察を得て帰国している。そして旅行記の最後に、「인도는 나에게 참으로 고마운 스승이었음에 거듭 머리를 숙이고 싶다」(278ページ)と告白している。三木清も指摘しているように、旅は愚か者をさらに愚かにするけれど、賢い者はますます賢くする。その読者も、おこぼれに与って、ほんの少しは賢くなれるかもしれない。

この旅行記の企画は、조선일보によってなされ、最初は조선일보に連載され、そのあとで샘터사から本として出版された。そういえば、장영희の随筆集も、조선일보で連載されたあと、샘터사から出版された。조선일보と샘터사とは、何か関係があるのかもしれない。
[PR]
by ijustat | 2009-09-25 18:26 | Books


<< 백년옥(百年屋) 향원(香苑) >>