今日は、アラビア語講座の第2週目だった。
先週は、初めてなのにアラビア文字が乱舞して、私はてんてこ舞いだった。今日もきっとそうなるだろうという恐れから、午前中から文字の突貫工事を始めた。アラビア文字は、ハングルのように単純でないので、すぐには身に付かないし、形が似ているくせに発音は無関係という文字が多いので、印象が薄くて覚えにくい。 それでも何とか頭に叩き込み、いくつかの単語を読んでみた。もう忘れ始めた文字がある。 午後4時半から授業なので、4時に家を出た。通りに出ると、道は渋滞していて、私が乗ろうとしていたバスも、進まずにいた。ラッキーだ。バスに乗って、もう少し文字の確認をした。それにしても道が進まない。どうしたのかと思ったら、なんと、高架道路の取り壊し工事をしているらしかった。 それでも、教会には授業が始まる5分前に何とか到着できた。 今日も最前列に陣取った。何とか付いて行こうという魂胆だ。しかし、その魂胆は、授業が始まるや否や、崩れ去った。最初に母語話者の先生が、簡単な表現の紹介を、板書をしながら始めたのだ。最初は覚えたてのアラビア文字を、ヒイヒイ言いながら書き写して行ったけれど、文字を書き写すのが精一杯で、そのうち、意味をメモし落としたり、板書についていけない例文も出てきた。 しかし、後ろの方の受講生たちは、先生の授業に付いていっているらしかった。単語もいくつか知っているようだ。ということは、初めて習う人たちではないのだ。私だけが初心者か。ともかく、初心者の私には、苦行のような時間だった。アラビア文字を書き写すというよりは、絵を見ながら真似て書いているといった方がいいかもしれない。 だんだん絶望的な気分になってきたところで、表現の紹介は終わり、韓国人の先生が、文字の講義を始めた。先週の復習から始まったので、やっと生きた心地がした。文字の講義は、そんなに大変ではなかった。さすがは過去にアラビア語の学習で苦労しただけあって、説明は分かりやすい。 形が似ている文字をまとめて説明するという方法は、いいやり方だ。これなら混乱を最小限に止めることができる。そういえば、その説明する順序が、字母の順序なのだ。アラビア語の字母は、形の似たもの同士でまとめて順番に並べられている。これはギリシア文字やラテン文字の配列よりも、ずっと合理的だ。 授業が終わったあと、先生たちと少し話をした。この講座はすでに何期めかで、毎回出ている受講生もいるのだそうだ。どうりで受講生たちはアラビア語をよく知っていると思った。私は初めてだけれど、何期も出席している人には、文字だけというのは酷だろう。まあ、表現の理解に関しては、今のところ私には要求されていないということで、納得した。 母語話者の先生が、私の書き写したアラビア文字を見て、“Good!”とほめてくれた。本当は書いたのではなく、なぞったのだけれど。アラビア語で good を何と言うんですかと聞くと、“ジャイイード(jayiid)”と言うのだと教えてくれた。アクセントの位置は、“イー”にある。アラビア文字で書き取ってみたけれど、最後の“d”の形を思い出せないでいたら、韓国人の先生が、そばから教えてくれた。“シュクラーン(shuqraan:ありがとう)”とお礼を言った。 帰りのバスの中で、デジカメに撮った板書を見直した。すでにちんぷんかんぷんになりかけていた。家に帰ってから、意味を書き落とした言葉を『アラビア語―日本語辞典』で引いてみた。でも、探し方が悪いのか、見つからなかった。この授業は、意味をメモできなかったら、もうアウチだ。
by ijustat
| 2009-08-16 23:21
| Language Learning
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