박대헌著、열화당、2008。ISBN : 9788930103343。
古書店호산방(壺山房)の経営者박대헌氏の、古書にまつわる体験談。高校生のときに古本屋での本探しに魅了されて古書商となった著者が、稀覯本との出会いや、その収集や売買などについて述べている。 この本は大きく3部に分かれていて、1部は「고서의 세계」、2部は「잊지 못할 책, 못다 한 이야기」、3部は「책의 길을 걸으며」と題されている。 「고서의 세계」では、古書とは何か、古書をどのように扱うか、古書の収集家はどうあるべきかという点について扱っている。いわば古書概論といった内容だ。それは、本を扱う人にとって非常に有益なものだ。その中には、気づきにくい重要な忠告もある。たとえば、次のような注意を与えている。 고서를 다루는 과정에서 특히 주의해야 할 점이 있다. 자료 중에는 책뿐만 아니라 문서나 메모 등도 함께 있는 경우가 많다. 이때, 원래 보관되어 있던 상태를 결코 흐트러뜨려서는 안 된다. 특히 문서나 간찰(簡札)의 경우, 봉투 속에 들어 있는 내용물을 봉투와 분리해 놓아서는 절대로 안 될 일이다. 또 차례를 뒤섞어서도 안 된다. 차례가 뒤섞여 버리면 나중에 그 순서를 파악하기가 매우 어려워진다. (31~32쪽)古書と一緒に入っているその他諸々の物は、決して分離したり順序を変えたりしてはならない。整理好きな人は、特に注意すべきことだ。 古書の収集においては「목적과 이에 대한 활용」(77쪽)を念頭に置くべきであると、著者は助言している。それについて「고서를 수집하는 데는 반드시 목적이 있게 마련이고, 또 있어야 한다. 오랜 시간과 적지 않은 돈, 그리고 열정이 따라야 하기에 더욱 그러하다」(39쪽)と述べ、目的意識のない収集にならないように注意している。さらに、「나는 수집 목적이 분명치 않다면 고서 수집을 그만두라고 단호하게 권하고 싶다」(42쪽)と断言までしている。 そして、目的が定まったなら、それに沿って収集の範囲を狭める必要がある。 수집의 목적이 정해졌으면 그에 맞는 수집 방향으로 철저하게 나아가야 한다. 아무리 큰 기관이라도 여러 분야의 책을 동시에 수집하는 것은 무리다. 특히 개인의 경우 수집과 보관에 따르는 한계가 분명히 존재하기 때문에 규모가 작을수록 좋고, 주제는 독특할수록 좋다. 이는 경제적인 문제와도 직결되기 때문에 매우 중요하다. (42쪽)これは古書に限ったことではない。体系ある蔵書を形成する上でぜひとも必要なことだ。私がそのことに気付いたのは、7年前だった。それまでの私の蔵書は体系のない雑多な寄せ集めだった。それは、私の父の蔵書がそうだったからで、ただ本があることにあこがれているだけの蔵書、興味の赴くままに本を読んでいるだけの蔵書だった。 ところが、義父の蔵書は違っていた。17年前に亡くなった義父の蔵書を、7年前に整理したとき、そこに体系があることに気付いた。私の目には、1冊1冊が見えない糸で括られて、それぞれの本の意味が見えた。私は自分の蔵書と読書のあり方を恥じた。(しかし、私の蔵書の雑多さは、その後も直っていない) ある日、友人が私に、自分の蔵書には抜け落ちた分野があるからそれを補う必要があると言った。でも、それは無意味だ。個人の蔵書は図書館ではない。自分の目的に合わせて形成されるものなのだから、抜け落ちた分野を補う必要はないのだ。自分が活用できる範囲に絞ればいい。そうしていても、著者が「수집 대상의 주제를 정해 놓았어도 수집하다 보면 범위가 자꾸만 넓어지는 것을 경험할 것이다」(42~43쪽)と指摘しているように、蔵書の幅が広がることは避けられない。 しかし、それでも自分の集めた本が、あとでよく見るとろくでもないもので埋められていることはよくある。それで、著者は次のように忠告している。 고서를 수집하기에 앞서, 어떠한 식으로든 고서를 평가할 수 있는 나름대로의 안목을 갖추어야 한다. (46쪽)この忠告を読み、私は自分の専攻分野の本について、もう少し気合を入れて勉強する必要があることに気付いた。それはとりもなおさず、私の不勉強がこの忠告によって露呈したのだった。 さらに、こういうことも述べている。 연구 목적으로 고서를 수집하는 경우에는 별로 문제가 없다. 설령 처음에는 고서에 관한 지식이 부족하다 하더라도 그것을 연구하는 과정에서 자연스레 그 분야에 대해서만큼은 전문가가 되게 마련이다. (48쪽)実に恥ずかしい限りだ。こんなところで、私の不勉強がそれとなく指摘されているとは。これと関連して、第3部でも「어떤 시대에 어던 내용의 책이 어떻게 출판되었는가를 종합하여 밝히는 일은 모든 학문에 기초를 닦는 작업이다」(166쪽)と述べている。 また、수집 십계명(52~68)と題して、古書収集家が購入時に注意すべき点をまとめている。 첫번째, 책을 뒤적거리지 않는다.実に理に適ったマナーだ。これは、礼儀作法というよりは、より効率的に古書を収集するための合理的なやり方といえる。 以上が主に第1部からいくつかを抜き出した古書の概論だ。第2部は著者が実際に古書の収集で体験したことや、著者が手に入れた本についての思い出話だ。緊張感あふれる話に満ちていて、古書の魅力をたっぷりと味わわせてくれる。第3部は、どのような考え方で古書店を始め、経営してきたかを綴り、そして、강원도の영월군で8年間책박물관を運営し撤退したいきさつを語っている。 책박물관の話は、著者の苦い思いがにじみ出ている。本人はぜひとも書きたくて書いたのだし、それは書くべき内容なのだけれど、もし古書の楽しみという点だけに焦点を当てて読むなら、最後の「영월책박물관」の直前で読みさした方がいいかもしれない。私は最後まで読んでやるせない思いになった。 박대헌氏の文章は、非常に歯切れがよく、主張も明快で、著者の頭脳の明晰さを感じさせる。しかもその筆致は、淡々とした語り口で一見クールに見えるけれど、人情の機微に通じていて、そのうえ古書に対する情熱があふれている。クールな文章で綴られた熱い思い。それが、読者を夢中にさせる。
by ijustat
| 2009-12-28 18:30
| Books
|
便利なリンク
検索
カテゴリ
記事ランキング
ブログジャンル
以前の記事
2012年 12月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 08月 2011年 03月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 08月 2005年 12月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 02月 ファン
その他のジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||