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아름다운가게

この店の存在はインターネットで知った。まるで山小屋風レストランのような内装の、なかなか洒落た古本屋だ。

아름다운가게_c0019613_2023043.jpg今日(2009年11月20日)は、이화여자대학교で사랑의교회(サラン教会)の伝道師さんが始めた日本語バイブルスタディーに初めて参加し、終わったあと、みんなを誘って一緒にこの店を訪れた。

ブログなどを見ると、路地にあって探しにくいと書いてあるけれど、本当に探しにくい。国鉄신촌駅の正面から出ている通りの右側の最初の裏通りに入り、突き当りの三叉路の、右側の上り坂になっている道の入り口のところに、さらに右に入る細い路地があって、아름다운가게はその右奥にひそんでいる。まるでフラクタルのような構造だ。

最初は見つからなくて、地図に記した地点を見ながら、左の方へ行ってしまった。しかし、ビルの駐車管理をしているおじさんに、この近くに古本屋はありませんか、と尋ねると、古本屋かどうかは分からないけれど、あっちの方によくトラックが本を積んで来ると教えてくれたので、行ってみると、本当にその本屋があった。路地の入り口から中を覗くと、奥の方に「책방」と赤い字で書かれた丸い小さな看板が目に入った。一行は、「わあ、マニアック!」とか、「商売する気あるのかしら」などと言って驚いていた。

しかし、中に入ると古本屋としてはなかなかしゃれた雰囲気だ。店内の様子は「イメージ検索」で見てほしい。家屋の構造をうまく利用して、いい雰囲気をかもし出している。

本の品揃えは、大学生や大学院生たちが売った本で占められているようだ。大学生が読むような本が多かった。その他、小説の類もかなりたくさんあった。外国語の辞書は、英語や日本語、中国語ばかりだった。重厚な英英辞典が少し多いのが、大学の近いこの地域の特徴かもしれない。この近くには、まず이화여자대학교があり、それから少し離れて연세대학교、それから서강대학교がある。

本をきちんと整理しているわけではないのは、他の古本屋と同様だ。韓国語学の書籍を探したら、棚の中央に1冊、下の段に1冊、左隣の本棚の上の方に1冊、その2つ左の本棚の上の方に1冊、といった具合だった。残念ながら、ほしいと思った本はなかった。

店では40代の女性と、20代後半の女性が店番をしていた。この店はいつからやってるんですかと尋ねると、2005年、つまり4年前に始めたとのことだった。お客さんは多いですかと聞くと、どうしても常連のお客が多いとのことだった。まあ、場所が場所だから。普通に신촌あたりをうろついていたら、一生お目にかかる機会のないところに、この店はある。この店にお客がやって来るのは、インターネットのおかげに違いない。

『그레고리오聖歌理論』(韓國殉敎福者修道會著、台林出版社、1981)という本があった。それを見ると、グレゴリオ聖歌の楽譜の読み方が載っている。これはいいと思い、レジに持っていって値段を聞くと、なんとたったの2,000원だった。

本の後ろの表紙の裏に「86. 6. 14 대한음악사. 이 베드루 용성. (아내 마리아가 남편 베드루에게 드립니다.」と書いてある。括弧の後ろは、勇ましい筆跡だ。括弧が閉じてないのは、書いてある通りに写したから。

なぜこの本を買ったかというと、実は2007年9月21日に뿌리서점でグレゴリオ聖歌の楽譜『CANTUS GREGORIANUS』(「가톨릭 대학 신학부 편집」という以外の書誌情報なし。http://www.singoro.co.kr/ によると、「이탈리아 악보를 그대로 영인발행한 듯」とのこと)を買ったのだけれど、現在の楽譜と違うので、どんなメロディーなのか分からなかった。CDを聞きながら読めばよかったのだけれど、天性のものぐさからか、それをしなかった。それで、ずっと謎のままだったのだ。その読み方を説明した本があったので、これはいいと思って買ったわけだ。

支払いをしながら、店の人に営業時間を尋ねた。11時から19時までやっているとのことだった。

아름다운가게は、別名「뿌리와 새싹」。他に「아름다운 책방」という名もあるけれど、レシートに打たれていた事業者名は「아름다운가게 신촌책방」。何でこんなにたくさん名前があるのだろう。

この店の所在地は、서울시 서대문구 대현동 110-12。電話番号は、02-392-6004。
by ijustat | 2009-11-20 19:51 | Bookshops


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